Am I Ever Gonna Change.
:: at Nakameguro,Tokyo. 先日時間があったので、原美術館で行われている「米田知子展―終わりは始まり」という 写真展を見に行ってきました。現在ロンドンを拠点に国際的に作家活動を行っている写真家さんであり、 ロンドン拠点というところだけでも、是非見てみたいと思っていた写真家さんであり、テーマにしているものが 僕のツボでもあったので、すぐさま行ってきました。 結論から言ってしまうと、「すばらしい!!」です。 米田さんのこれまでの全体像を見る事の出来る個展ということで、それがずっしりと伝わってくるものでした。 ここ数年間で見た写真展の中では群を抜いての一番です。特に「Scene」という作品群を見たくて行ったのですが、 一つ一つかなりの時間を費やして見てきました。時間が許されるのであれば、いつでも見ていたと思いました。それらは、 何気ない日常の光景なのですが、実はそこは、痛ましい歴史的背景を持った場所。政治に翻弄される民間人の悲しみと 権力者の利己主義・傲慢さ。一つ一つ、見ているだけでその当時の様子がじわじわと浮かんでくるようでした。 これまで、教科書の中だったり、TVの中だったり、現実の世界ではなくどこか違う世界の中での出来事のようにしか 思えなかった事が、この写真を通して、実際に行われてきた、もしくは今でも続いているものなんだと改めて実感させ られました。 今では何気ない日常の一コマだけれど、それがかえって人間の犯してきた残酷さ、醜さが寂しく思えます。 そして、人間の恐怖をも覚えます。 人それぞれ感じ方は色々あると思いますが、僕はそう感じました。 興味のある方、見てみたいと思っている方、声を掛けて下さい。 もう一度見たい写真展です。
by fs-ken
| 2008-10-10 01:52
| *Photos
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